【統計】世界の海外旅行者数が14億人突破 2030年には18億人にも

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【統計】世界の海外旅行者数が14億人突破 2030年には18億人にも

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2019年1月24日、UNWTO(国連世界観光機関)が発表した最新の世界観光統計によると、2018年の海外旅行者総数(一泊以上の旅行者)は前回実施時よりも6%増で推定14億人であると発表した。2010年に発表された長期予測では14億人の到達が2020年になると見込まれていたが、2年前倒しで達成したことになる。

UNWTOでは、海外旅行市場の拡大要因について、世界経済が総じて成長傾向にあるうえ、テクノロジー進歩によって登場した新たなビジネスモデル、ビザの緩和、航空利用による旅行の浸透などが挙げられると分析している。さらに2030年には18億人に拡大するとの予測も示している。
UNWTO発表したが内訳をみると、ヨーロッパへの旅行者数は7億1300万人に達しており、特に南ヨーロッパと地中海ヨーロッパ(7%増)、中央ヨーロッパと東ヨーロッパ(6%増)が寄与。北ヨーロッパでは横ばいだったが、これはイギリスが低調だったためとみられる。
アジア太平洋地域は6%増の3億4300万人。東南アジアへの旅行者数が7%増加したほか、北東アジアが6%増、南アジアが5%増と続く。オセアニアの成長率はこれらと比べると緩やかで、3%増に留まった。

一方、アメリカは2018年に2億1700万人の観光客を迎えたものの、旅行先によって結果は様々である。北アメリカ(4%増)と、南アメリカ(3%増)が成長の追い風となった一方で、中央アメリカとカリブ海(ともに2%減)はマイナスの結果に。マイナス要因としては、2017年9月のハリケーン・イルマとハリケーン・マリアの影響が挙げられる。

そのほか、アフリカは7%増(北アフリカが1.0%増、サハラ以南が6%増)となり推定6700万人。中東は10%増の6400万人と堅調な結果を示した。2019年の海外旅行者数の成長率ついては現在の傾向や経済の見通しに基づき、UNWTOが発表した推定よりも3〜4%増加することも予想される。

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