アムステルダム国立美術館 5月12日よりレンブラント「夜警」の高精細画像を公式ホームページで公開

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アムステルダム国立美術館 5月12日よりレンブラント「夜警」の高精細画像を公式ホームページで公開

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オランダのアムステルダム国立美術館は5月12日、同美術館の代表作であるレンブラント・ファン・レイン作「夜警」の高精細な画像を公式ホームページで公開しました。「夜警」の巨大な画像は528枚の画像をデジタル処理でつなぎ合わせてあり、拡大すると作者の筆使いやインクの粒子など緻密な部分まで確認することが出来ます。この取組は保存修復家、キュレーター、写真家など20名以上の専門家が参加する大規模な「夜警」の研究および保全プロジェクトの一環として発足されました。

アムステルダム国立美術館のディレクターであるタコ・ディビッツ氏は、「画像の作成は最新テクノロジーを駆使しています。この高精細な画像は美術研究者にとって重要な研究資料となるでしょう。ホームページ上の公開ではありますが、多くの人にこの傑作を鑑賞していただきたいと思います」と語りました。
新型コロナウイルスの影響で作業室内での調査は2ヶ月間中断されていましたが、5月13日より再開されます。プロジェクトでは「夜警」の長期保存が目的として掲げられ、レンブラントが用いたインクや技術、過去に行われた修復作業、将来の修復計画等についての研究が行われます。
プロジェクトに必要な調査は美術館内のガラスで覆われた作業室で行われ、美術館の訪問者はその様子を見学することができます。
しかし、新型コロナウイルス感染予防のため作業室内では1.5mの物理的な距離を維持する必要があるため作業は2名までに限られます。これまでよりも作業に時間を要することから、2020年夏の開始を予定していた調査後の修復作業は2021年初頭に延期される見通しです。

なお、アムステルダム国立美術館は6月1日に再開を予定していますが、社会的距離を確保するため入場者数を通常時の5分の1となる2,000人程に制限します。
オランダ国内における新型コロナウイルスの感染者数は5月17日の時点で43,000人以上となり、ロシアを含むヨーロッパ地域で8番目に多いことが報告されています。新型コロナウイルスは世界の文化や芸術活動にも大きな影響を及ぼしており、1日も早い終息が望まれます。

参考元 : DutchNews.nl
https://www.dutchnews.nl/news/2020/05/rijkmuseum-places-most-detailed-ever-night-watch-photo-online/

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